こんにちは.閲覧いただきありがとうございます.
めだかの箱庭栃木本店新入社員の「ウルトラデス太郎」です.
私は口の先が尖っていて,目がクリクリしている魚がとても好きで,水族館等々で撮りためた写真がございます.
本日は私が好きな海水魚の一部を抜粋し,ホンソメワケベラについて語りたいと思います.

ホンソメワケベラ Labroides dimidiatus

白地に黒のラインが入り,青と黄色のグラデーションがとても美しい魚です.うちわのような尾鰭が堪らなく可愛いです.
水中を縦横無尽に泳ぎ回る姿は見ている人を飽きさせません.
クリーナーフィッシュや掃除魚とも呼ばれ,ほかの魚の体についた寄生虫や食べ残しを食べます.
寄生虫を取るだけでなく,この長い基底の背鰭で優しくマッサージをするので,ホンソメワケベラがいる海域は魚種が豊富だそうです.
彼らは独特なダンスの様な泳ぎ方をし,お客さんに存在をアピールします.
このダンスが本当に愛くるしく,私はホンソメダンスの動画にバレエ音楽を当てる編集をするほど好きです。
掃除をしてくれる魚かどうかをダンスと体色で見分けているそうで,
生まれてから一度もホンソメワケベラを見たことがない魚でも本能的に理解できるそうですが,機械のように正確なわけではないので食べられてしまうこともあります.
その襲われなさは,ホンソメワケベラにそっくりな体色に進化した「ニセクロスジギンポ」という魚がいるほどです.
うまい話には必ず裏があります.
実は魚の粘膜が大好物で,隙あらばフルーツフォークの様な口で齧ろうとします.
お客さんである魚が沢山居るとクリーニング行為をしますが,岩陰や視界の悪い場所ではお客さんを襲います.
人間が蚊に食われると痛痒いように,魚も粘膜を齧られると痛いそうで,ホンソメワケベラに反撃して返り討ちにしてしまうこともあるそうです.


ホンソメワケベラの幼魚は,黒地に青のラインが入ったカッコイイ体色をしています.
この魚の名前は,「ソメワケベラ」という魚より細いことから「ホソソメワケベラ」と付けられましたが,魚名の登録者が読み間違えてしまい「ホソ」が「ホン」になってしまったそうです.
「ソメワケベラ」は頭から胴にかけて群青色で,胴から尾鰭にかけて黄色い魚です.

水槽に30分以上張り付いていたところ,ソメワケベラ(奥側)がホンソメワケベラ(手前側)をクリーニングするレアな様子が撮影できました.
ホンソメワケベラの可愛さ,面白さや人間臭さを少しでも理解していただけたら幸いです。
閲覧いただきありがとうございました.
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