こんにちは。新入社員のウルトラデス太郎です。
本日はメダカの性別について触れていきます。
先日、母が偶然にも宙組公演「FLY WITH ME」のチケットを入手し、私は初めて宝塚の歌劇を鑑賞しました。
男役が本当にカッコよくて、自分と同じ性別とは思えないほど凛々しく勇ましい歌声に痺れてしまいました。禁断の世界に足を踏み入れてしまったようです。
メスからオスになる?
メダカの性別は人間と同じく、持っている染色体によって決定されると言われています。
曾田(1936)の仮説によると、メダカをオスにする決定権を持つ「Y染色体」は、「X染色体」よりも影響力が小さいそうです。
その為、「X染色体」の影響が強くなると、「X染色体とY染色体」を持っていたとしてもメスになってしまうオスがいるそうです。
性別を決める遺伝子が働いた後、各種ホルモンの影響を受けながらメダカは性別ごとの身体になっていきます。
名古屋大学大学院理学研究科の 田中 実 教授らによりますと、メダカの性別を決める遺伝子が働いている間に飢餓を体験させると、メスになるはずのメダカがオスの身体になってしまうことがあるそうです。
「Y染色体」を持たないメスでも20%の割合で精子を作れるようになるそうです。
これは、飢餓によって代謝が変わってしまうことや脂質不足などで、メスの身体にするホルモンの主成分が作れなくなったのではないか考えられています。
実際に、メスになるはずの稚魚の脂質の合成を阻害すると、オスの身体に成長する個体が確認できたそうです。
参考文献
https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/information/press/20200403_1/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7132775/
遺伝子の影響は本当に摩訶不思議ですね。
このブログの執筆中に、メダカの性別に関する面白い論文を見つけましたので、次回ご紹介できればと思います。
閲覧いただきありがとうございました。
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