【前編】カダヤシに反応するメダカ

こんにちは、ウルトラデス太郎です。

今日はメダカとカダヤシの「社会的促進」について面白い論文を見つけたのでご紹介していきます。解説がとても長くなるため、続きは後編にして来週ご紹介したいと思います。

自習室やレストランなど、色んな人が似たような行動をとっている環境では、勉強が捗りますし、ご飯はとても美味しいですね。

参考文献:メダカとカダヤシにおける摂食行動の社会的促進

http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/metadata/3162

カダヤシは「特定外来生物」に指定されています!

野生で見かけても、絶対に生きたまま持ち帰らないでください!

実験方法

実験では直径約30cmの丸い水槽が用いられ、水槽の中には「500mlのビーカーが5つ」入れられています。

このビーカーのうち、

中央にあるビーカーを「反応室」とし、「反応室」の中に魚を入れてリアクションを確認します。

中央を包囲する4つのビーカーは「刺激室」とし、「反応室」にいる魚に影響を与える目的で設置しています。

「反応室」には1匹だけ魚を入れ、「刺激室」は1匹から匹数を増やしていきます。入れる魚種は条件によって違います。

「反応室」にだけミジンコ200匹がはいっています。

「刺激室」に1匹しか魚が入っていない場合は、魚がビーカー内に居る場所を記録しています。

以下の4条件で魚を入れて実験を行い、それぞれミジンコを食べた量を計算しました。

・反応室:メダカ、刺激室:カダヤシ

・反応室:メダカ、刺激室:メダカ

・反応室:カダヤシ、刺激室:カダヤシ

・反応室:カダヤシ、刺激室:メダカ

刺激室に1匹ずつ居るときの反応

餌を食べているカダヤシを見ている「刺激室」のメダカは、

餌を食べているメダカを見ている時よりも強く反応し、「反応室」に近づいていました。

このカダヤシに対するメダカの反応回数は、餌を食べているメダカを見たカダヤシの反応回数の2倍以上でした。

カダヤシがカダヤシを見ている時よりも、メダカがメダカを見ているときの方がよく反応していたそうです。

メダカはカダヤシに強く反応してしまうのでしょうか?

結果の解説の続きは来週いたします。閲覧ありがとうございました。