こんにちは。ウルトラデス太郎です。
本日は先週に引き続きメダカのご先祖様後編を綴りたいと思います。
目次
迎え火と送り火
前回のブログに添付したイラストのシチュエーションが分からない…というご意見を頂いたので少し解説させていただきます。
私の絵が上手くないのもあるのですが、あれは迎え火の光景です!
私の実家でやっている方法なので、伝わりづらいところがあるかもしれませんが…
焙烙の前に牛と馬を並べ、自分の順番になったらおりんを鳴らし、ミソハギを水に付け、火に向かってかけている様子です。
メダカがメダカのご先祖様を飼育容器に迎え入れている、というイメージで描いております(笑)
日本の メダさん セトナイメダカの娘~?
先週の振り返りですが、
山平(2021)「メダカ科魚類は中生代のインド亜大陸に起源する」によりますと、
西インドに固有のセトナイメダカ(Oryzias setnai)が、メダカの仲間の中で最も古くに分かれた種であり、その他の東南アジアや東アジアの種は、全てセトナイメダカと姉妹関係にあることがわかったそうです。
「セトナイメダカ」は河口に棲んでいますが淡水に入り込むこともあるそうで、基本的に塩に強いそうです。
地殻変動が起こる前の陸地にセトナイメダカなどが棲んでいたことが考えられており、
7400万年前の地殻変動でインド亜大陸が移動し、ユーラシア大陸に衝突してからメダカが分布を広げたと考えられています。
色は 地味だが 細身で美人~♪
それでは、メダカのご先祖様(比較的近代)を生息域から考察していきます。
日本のメダカは塩田や河口の汽水域でも棲息でき、塩に比較的強いです。
塩に強いと、洪水で海に押し流されたメダカが他の河口に移動できることから、日本中に分布を広げることができたと考えられています。
インドに棲むインドメダカは海水中で1週間以上生存でき、他の河口やマングローブに移動することができます。ジャワメダカに関しては、海水中で受精と発生が進み、成魚はマングローブ林で暮らしているそうです。海水に強くないメダカの仲間もおりますが、生息域が限定的であったりします。
親戚のメダさん
最後に、めだかの仲間は「トウゴロウイワシ」と近縁であると指摘されています。「トウゴロウイワシ」の仲間の化石も、ダツ目が現れた頃の時代の化石が古いとされています。
実際に、現世でもタイなど東南アジアには「トウゴロウメダカ」という、淡水や汽水に棲む非常に不思議な身体をもつ魚がいます。体長2.5cm程の小さな魚で、姿形はメダカそっくりですが、奇妙な生態をしています。
トウゴロウメダカのオスは頭部に交接器を持ち、体内受精を行います。これは腹鰭の一部が変化したものといわれ、メスも頭部に生殖器があります。
一方、同じく体内受精の繫殖形態を持つグッピーの雄は、尻鰭の一部が変化して「ゴノポディウム」になっています。
長くなってしまいましたがまとめです。
メダカのご先祖様は「セトナイメダカ」が、最も近縁であるとされています。
海水に強いことから海水魚から進化したこと、直属の先祖ははるか昔のインドからやってきたことが分かっております。
閲覧いただきありがとうございました。
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