卵から考察するメダカのルーツ

こんにちは。ウルトラデス太郎です。

皆様はメダカの卵をじっくり観察してみたいと思ったことはありませんか。

この動画では「花魁」の卵を使い、

無色透明のボールにメダカが出来上がっていく様子を追うドキュメンタリー動画です。

興味深い映像が沢山撮影出来ましたので、併せてご視聴宜しくお願い致します。

動画内ではいくつかの用語が出てくるため、補足説明させていただきたいと思います。

油滴(ゆてき)および油球(ゆきゅう)とは

卵の中に見られる、つぶつぶの構造です。

淡水に棲む魚には見られない構造で、海の上を漂う卵を産む魚の卵にのみ共通してみられます。

油を構成する化学物質は、水を構成する化学物質よりも化学物質同士を引き付けあう力が弱く、ギチギチに詰まっていないため水に浮きます。

ある海水魚の卵はこれを補助的に利用し、海の底へ沈まず浮く事ができます。

現代のメダカ卵は海水に沈んでしまうため、卵の中の油滴に浮力の役割は無いそうです。

また、油滴は5種類の成分から出来ており、

村松ら(1983)によると、コレステロールと思われる物質も含まれているようです。

油滴無しでも正常な赤ちゃんが生まれることから、現在も重要性が不明のままです。

非常に興味深いですね。

https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10852245_po_ART0003791728.pdf?contentNo=1&alternativeNo=

付着毛(ふちゃくもう)、付着糸(ふちゃくし)と纏絡糸(てんらくし)

卵の周りに生えているのは「付着毛(ふちゃくもう)」です。

卵から非常に長く伸びている毛は

「付着糸(ふちゃくし)」または「纏絡糸(てんらくし)」と呼ばれます。

粘着性はありませんが、様々な物に絡みつく性質があります。

油滴、卵から生えている毛をもつことから、メダカのご先祖様は海に住んでいた事が推察されます。

以前、メダカのご先祖様に関する記事を書いているため併せてご確認いただければ幸いです。

それでは閲覧いただきありがとうございました。