こんにちは。ウルトラデス太郎です。
連日極寒が続き、病床に伏す方も増えてまいりました。
さて、今日はユニークな研究内容を発見したため簡単に紹介させていただきます。
以前、メスめだかの恋心スイッチについて述べたことがありますが、今度はオスめだかのお話です。
オスめだか
生まれた時から異性を見ずに成熟したオスめだかは、特定のメスめだかと初めての繫殖行動を経験すると、
初めての相手にあたるメスめだかを記憶して識別し、
以降も積極的に求愛するようになったそうで、メスも未経験オスの求愛を素早く受け入れるようになったそうです。
要するに、ウブなオスは初恋の相手に一途になり、初恋の相手と相思相愛になるそうです。
しかし、経験豊富なオスめだかは特定のメスに好みを持たないそうです。
相思相愛?
殆どの動物のオスは繁殖機会を増やすため、
以前に繫殖行動をしたことがある「馴染みのメス」を積極的に求めないと考えられています。
メダカのオスも同様に、「馴染みのメス」に対する好みを持たず、繫殖経験はメスへの好みに影響しないと考えられていました。
東北大学が行った実験は、
隔離してある未経験オスめだかと特定のメスめだかを毎朝一緒の水槽に入れ、その後の行動を観察したもので、
同じメスと数回繫殖行動をしたオスめだかは、求愛するまでにかかる時間が短くなり、メスは求愛を受け入れるまでの時間が短くなりました。
これは、未経験オスとの間でしか見られない関係だそうです。
実験の途中で特定のメスから違うメスに変えると、数回繁殖行動をしても繁殖行動にかかる時間の変化は見られなかったそうです。
このことから、オスめだかは一途になった特定のメスめだかを認識し、反応することが分かりました。
人の場合は遺伝的多様性をとろうとすると倫理的な問題にあたりますね。
それでは閲覧頂きましてありがとうございました。
参考文献
オスメダカは初めての性的パートナーと「相思相愛」の関係を築く
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20221207_03web_medaka.pdf
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